カオシックなタイトルはついているものの、結局はまたいつものごとくデッキが変わっているよ、という話。

ことは緑白人間カンパニーの調整中。

なるほどバント人間カンパニーは反射魔導士が除去を兼ねたクロックなので、実質除去が8枚体制になっていて、ある程度のロングゲームに対応した形になる。
ドロモカの命令も、骨太なクリーチャーを使用した除去とみれば、人間デッキの中では非常に使いやすい除去カードである。

緑白はどうか。
早いクロックはバントより刻みやすい(ドラゴンを狩る者、町のゴシップ屋を搭載しているため)し、バントと違って土地を切り詰められる分、石の宣告を積んだ7~8枚体制をとり、カンパニーが息切れ防止策にはなる。
しかし、スロットや土地を切り詰めた関係上、カンパニーをむやみやたらと積み込むわけにはいかず、結局3枚に落ち着き、クリーチャーを用意するために石の宣告も3枚。除去でさばききれないことも出るだろう。

さてどうしたものか。
ふと目についたのが「ウルヴェンワルドの謎」というカード。生身が死ぬと調査をし、手がかりをポイすると人間を生む。つまりエルフの幻想家を瞬速で、しかも人間として呼び出すわけだ。
カリタスが出ると無意味に見えるが、よく考えたらスレイベンの検査官、不屈の追跡者と調査をするカードはそろっている。人間なのでサリアの副官とも相性は抜群だ。
サイドの要素として積もう。

土曜日はPWC。その目論見が成功して5-2。飛行ビートにはしてやられるものの、それ以外は踏み抜ける。
日曜日の五龍杯。サイドを再調整して1-6。

原因はわかっている。ドラゴンを狩る者が仕事していないのだ。毎度サイド落ちしてはウルヴェンワルドの謎に入れ替わり、その都度「またか」と思う始末。
ならばメインから積んでしまえばいい。
メインに搭載することで不要になるのが「永遠の見守り」。トークンでは仕事ができない。が、人間デッキである主軸を崩さないようにサイドイン。ついでにグリフの加護もサイドへ。飛行ビートをするのではなく、ウルヴェンワルドの謎は「生身はとっとと殺してほしい」ので、むしろ相打ち上等、除去は生身がやってください、ということになる。
そして進化の飛躍をメインへ1枚、ウェストヴェイルの修道院をお試しで1枚。複数枚張ったときのトークン生産力がおかしいためである。

リストはこうだ。

4 スレイベンの検査官
4 町のゴシップ屋/扇動された民衆
4 サリアの副官
4 白蘭の騎士
3 ラムホルトの平和主義者/ラムホルトの解体者
2 毅然さの化身
3 不屈の追跡者

4 石の宣告
1 進化の飛躍
4 ドロモカの命令
4 ウルヴェンワルドの謎
3 集合した中隊

9 平地
3 森
4 梢の眺望
3 要塞化した村
1 ウェストヴェイルの修道院/不敬の皇子、オーメンダール


土地が20枚で済むのか、という疑問を呈する声があると思うが、正直これ以上はマナフラッドを起こす、と言っておく。白蘭の騎士が引き、調査が引いていくので、土地が詰まることは少ない。

デッキの動きはこうだ。
まずは緑白人間のようにふるまう。むしろそれで勝てたら正体を明かさなくて済むのでかなり楽。サイドボードもほぼいじる必要がないので、下手をしたらふりだけしておく。

ウルヴェンワルドの謎を張ったらよーいどん。次のエンチャントにたどり着くまで調査から手がかりサクリファイスを行う。

ここから二つに分岐。次のエンチャントが進化の飛躍だった場合は、ウルヴェンワルドの謎まで継続して調査から出た人間をチャンプブロックから起動へ。

ウルヴェンワルドの謎ならいよいよトークンまみれ体制スタート。1回の生身から2×2の4枚が出てくる。3枚張れたら1体の生身から9体、フル張りなら16体をほぼ保障してくれる。これをチャンプブロッカーにしながら、サリアの副官で「全員人間ですが何か」とCIPに合わせて手がかりサクリファイスを行って(誘発にスタックすることでさらに副官にもカウンターが乗り、出てきた奴らにもカウンターを乗せられる)カウンターまみれからめちゃくちゃなサイズの毅然さの化身にするもよし、おかしい数のトークンからオーメンダール様降臨もよし。ちなみに出すぎると相手の心が折れます。

注意点がいくつか。
割と調査トリガーが多いので、できれば手がかりの裏に人間・兵士トークンを張り合わせたもの(クリアスリーブにダブルインがやりやすい)を最低30枚は用意しておくこと。下手をすると30枚でも足りない場合(3枚張りは4枚の生身で36体、4枚張りに成功すると2枚の生身で32枚)があり、だからといってダイスで管理すると今度はサリアの副官のカウンターと見分けがつかないため(しかも大量のダイスが必要)、できることなら一枚一枚管理をすることがおすすめ。
悪性の疫病とのシナジーは、サリアの副官を育てられることを念頭に置けば大丈夫。一度でも(0/0だとしても)人間が戦場に出れば誘発するので、時々サリアの副官のイラストがダイスまみれになっていないか注意すること。ついでにいえば、そんなものドロコマで対処できる。
カリタスは要注意、と言いたいところだが、4枚フル投入されたリストは(4マナレジェンダリーという点を見ても)少なく、また、出てきたと同時に除去をしたいため、4マナで乱雑に出すパターンは少ない。それまでに不屈の追跡者あたりを育てておき、ドロコマ対処orやられた返しに石の宣告。どちらもできそうになければ進化の飛躍でカリタスを唱えている最中に生身を手がかりに化かしてしまう。相手4枚もないのにこっちは9枚、手数的には上である。

なお、光輝の炎やチャンドラ、次元の激高、衰滅も耐性があり、悲劇的な傲慢に至ってはこっちがサイドから積みたいくらいに「ありがとうございます」なカードである。
傲慢は指定したカードのみを残すが、それ以外は「生け贄に捧げる」ため、大量の手がかりを兵士に化かすチャンスである。全除去撃ったのに、友情コンボが成立してしまうわけわからん状態。さらに調査をするので、おきゃくさまいらっしゃいである。

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